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合気道について

■合気道と教育

 昨今、教育現場において、道徳の時間は学校のカリキュラムの中で勉強していますが、おもに人とうまくやって行くコツのようなものは教えています。
 しかし、人とは本来どうあるべきで、自分はどう生きていけばいいのかは教えていません。

 私が中学の時の国語の先生はすばらしい先生で、その先生に読書のすばらしさ、特に素読(意味を求めず、只声を出して読むこと。)の重要性を教えていただきました。
 先生は論語の良さを語り、最初の一説「子の曰わく、学びて時にこれを習う、亦た説ばしからずや。〜」「学而第一は意味が分からなくていいから、繰り返し読みなさい。」と教えられ、その教えは、いつしか私の生きる指針となって、幾たびか人生の岐路に立った時に、論語の教えが自分の中に息づいて、自分の生きる道を選択している気がします。

 合気道はまさに、この素読です。
 最初はどうしてこんな動きをするのか分からないと思いますが、少しずつその動作が自分にしみ込んで、一瞬の動作でいくつものことが瞬時にできる身体になってきます。  頭で考えるのではなく、身体で覚え、身体で行動できる人に育つことができます。

■ 合気道と健康

 今や日々健康ブームで、テレビをつければ、やれダイエット特集だの、これを食べれば健康にいいと、毎日放送しない日はありません。 確かに現代の日本人は長生きになったと思います。
 80歳、90歳は当たり前、100歳まで生きる方もそんなにめずらしいことではありませんが、しかし現在の成人男女が皆さん思っているのは、ほとんどの方が自分は運動不足だなと思っていらっしゃる方が多いのではないでしょうか? 仕事が忙しくて運動どころじゃないよという方も多いと思います。
 でも1週間の中で日を決めて、たとえ1時間でも自分の時間を作り身体を動かしてみると心身ともにリフレッシュになること間違いありません。

 合気道の動きは無理がなく、常に自然に動くことが一番のポイントです。 また、受身は最大の護身術であり、身体を柔らかくする要素を持っています。 普段の生活の中に合気道を取り入れて、自然に伸びやかに生きていただきたいと思います。

■ 合気道と心

 現代の抱える大きな問題の1つに、心の風邪と言われる鬱病がクローズアップされてすでに長期にわたり、新聞紙面にもよく取り上げられます。 非常にデリケートな難しい問題ではありますが、合気道をしている人に鬱病の人はいません。 「それが出来るくらいなら苦労はしない。」とおっしゃられるかもしれません。
 ですが少し視点を変えてみると、子供が何か夢中になって遊んでいる時、鬱の子はいるでしょうか? 野球選手が真剣に戦っている時、サッカー選手がワールドカップで全身全霊で戦っている時、鬱な人はいるでしょうか? 人が何か真剣に仕事をしている時、鬱でいられるでしょうか?つまり鬱とは心の隙間に忍び寄る影のようなものだと思います。

「こうでなければいけない。」
「こう生きるべきだ。」
「私なんか生きていたってしょうがない。」

というネガティブな考え方は一体誰がやっているのでしょか? これすなわち自分自身です。
 誰も分からないし、誰も見たことのない未来を懼れ、「こうなったらどうしよう。」 「こうなったらもう終わりだ。」 とドキドキしているのは誰でしょうか?過ぎてしまって、考えてもどうにもならないことを悔やんで、情けないと自分を責めているのはだれでしょうか? すべて自分自身の中で勝手に囲いを作って勝手に苦しんでいる。

 人間とはほんとうに不思議な生き物だと思います。
 野生の動物は自分がいつ外敵に襲われて食べられてしまうかもしれないのに、あんなに自然で、死にいたるまで何の迷いもなく只全力で生きているではありませんか。

 この野生動物のように生きる。  自分の生を全力で生き抜くことを教えるのが合気道です。
 日本の武術は禅とうまく融合して、「剣禅一如」として語られることが多いですが、剣・禅双方ともに教えの根本は、未来や過去に縛られていると考えている自分自身の紐を早く解いて、自分自身がどこまでも自由であり伸びやかであるかを感じる道ではないかと思います。 (ちなみに仏とは紐が解けている人をさします。)

 合気道の呼吸法は、自分の心が相手に向かっているうちは本当の力が出てきません。
 相手を捨てて、自分自身の紐を解いた時、真の呼吸法ができるのです。  是非一度ご体験いただきたいと思います。

合気道自在館道場
師範 小林英典